【長野県】大型自動二輪免許 ”一発試験” 備忘録

ラリーどころか四輪でもないですが、8月19日は「バイクの日」ということで。

今年に入って大型自動二輪免許をいわゆる”一発試験”で取得したので、備忘録も兼ねて記します。

長野県内で一発試験に挑む方がどの程度いるのか未知数ですが、免許センターの方曰く「そこそこいます」とのことでしたので、興味のある方が見て参考になれば幸いです。試験内容の具体的な攻略方法やテクニックは、既に多くの情報がブログ記事やYoutubeにありますので、そちらを訪ねてみてください。

全体を通していえるのは、

・ニーグリップ

・リアブレーキ

・半クラ

(・目線)

(・安全確認)

を意識して試験課題に取り組めば、難易度はそこまで大きくないと思います。

 

ちなみに、先に書いてしまいますと、私は4回目の試験で合格となりました。かつて、一発試験のみでしか取得することのできなかった時代のイメージとは大きく異なり、ハードルは下がっているような印象です。1度で受からなくとも、減点箇所の修正を重ねていけば確実に受かると思いますので、諦めずにチャレンジしてみる価値は十分あるはず。

まあなんで今更大型バイクの免許?という話もありますが、ちょっとした好奇心です。

※基本的には受験経験を基にした備忘録のため、一部正確でない情報がある場合があります。また、2023年8月時点の情報ですので、最新のものとは異なることが可能性がある点、予めご了承ください。

 

 

■試験場について

実施場所:中南信運転免許センター(長野県塩尻市)

試験車:ホンダCB750

コース:試験当日朝に発表(第1コースもしくは第2コース)

なんと、広い長野県内にも関わらず現在は中南信免許センターのみでの実施です。かつて(20~30年前?)は川中島でも実施していたというお話を聞きましたが、現在は行われていません。

車両はホンダCB750です。重いです。パワー感もありませんが、全体的には乗りやすかったと記憶しています。大半の方が普通自動二輪からステップアップするわけですが、皆、重量とサイズからくる取り回しの大変さを説いていましたし、私も初めて乗った際は「重くて曲がらない!」というイメージ通りでした。言い換えれば、この車重とサイズ感と自分が普段乗っている車両との差分を頭に入れておけば、ある程度対処しやすいです(私は普段乗りしているバイクがありませんでしたので、過去のイメージとの差分)。ちなみに街の免許センターや大半の教習所の試験車・教習車は次世代のホンダNC750になっているみたいです。

コースは2種類が用意されており、当日の朝にどちらを使用するか発表されます。受験者の間の噂で、「第1コースしか運用されていないのでは」という話もありましたが、ちゃんと第2コースも出現します。私は3連続で第1コースでしたが、4回目で第2コースに当たりました。このパターンですが4回目で受かったので、コース全体をなんとなく覚えておけばあまり難しく考える必要はないかと思います。ちなみにコース図は後述のとおり、センター内に掲示されているのですが、ここへの画像掲載はグレーなところでもあるのでGoogleマップ上に転記したデータをご参考ください。第1コースのほうが覚えやすいですし、走りやすい印象でしたが、実際に私が受かったのは第2コースのときでしたので、やることができていればあまり関係無いです。

 

■試験申し込み

電話で問い合わせると担当者の方に取り次いでくれます。そのまま電話口で予約可能でした。私は予約したうえで、一度下見に行ってみました。担当窓口の方に見学の旨を伝えると、無地のコース図をもらえます。また、コースの案内については、2階の試験室に掲示されているので、各自もらったコース図に転記するなどして覚える必要があります。これを覚えないことには試験になりませんが、当日試験中に1カ所ど忘れしたくらいであれば、試験官がマイクで誘導してくれます。

実施日は週1回で、毎週月曜日午後1時に試験受付開始となっています。月曜日が休日の場合、火曜日に振り替えることもあるとのことでした。

受験枠は二輪全体(小型・普通・大型・AT/MT)で1実施日あたり5名なので、暖かい時期は予約が非常に取り辛くなるそうです。実際、私も3週間~4週間の間隔でないと試験の予約ができませんでした。

初めて受験する場合、引き起こしと8の字で押して歩くという「事前審査」を行う必要があるため、その旨の説明があります。他県では、事前審査と試験が別日のところもあるようですが、長野県の中南信運転免許センターではどちらも同日に実施します。そのため、場合によっては本当に1日で免許を取得できる可能性があります。

 

■試験当日の流れ

持ち物(必須):免許証・ヘルメット・グローブ・試験費用

あればよい:コース図

午後1時に受付開始ですが、昼休みの時間帯はコースが解放されますので、早めに到着して完熟歩行を実施できます。クランクの幅や1本橋の感触など、間近で確認できるのは初回の受験ではメンタルの安定に大いに役立ちました。コース内の動線も覚えつつ、ブラインドや踏切、信号などを目印にしておくと覚えやすく、忘れても復帰しやすいと思います。

受付時間になったら、1階入り口向かって左の窓口で名前を伝えて書類を受け取ります。あとは指示に従い、収入証紙を購入後、再び窓口に戻ると2階の試験室にて待機するよう案内されます。

二輪試験の受付が終わると、試験官の方が登場し、試験の案内を行ってくれます。ここでひじ・ひざのプロテクターも全員分用意されているので、装着して順番待ちとなります。走行順は、試験官から指定されますので、呼ばれた順で速やかに試験が実施できるよう準備しておきましょう。また、初受験の方がいる場合、このタイミングで引き起こしと8の字の事前審査を実施するため、試験開始時刻は若干伸びます。

2階の試験室で待っても、屋外のバイク発着場で待っててもよいのですが、私は発着場で待ちながら他の受験者の方と会話しつつ、見学していました。皆さん、同じ志で集まっているので、自然と試験のTipsや前回までの試験についての情報交換になっていました。

全員の試験が終了後は、2階の試験室でプロテクターの回収が行われ、受付窓口で待機するよう指示があります。ここまでで午後2時~2時半くらいだったと記憶してます。

受付窓口で合否発表があり、合格した場合は別途案内に従って晴れて免許証の交付となります。不合格の場合、ワンポイントアドバイスを各自指導してもらいつつ、次回の予約の確認をされます。予約日だけ決めたら、この日は各自解散という形ですので、意外とあっさりした流れです。

 

■受験者情報

一応記しておきますが、日常的にバイクに乗っていなくても受かったので、基本的な運転操作ができれば焦ることもないと思います。

年齢:33

性別:男

バイク歴:普通自動二輪免許を取得後10年以上経過、125cc以上のバイクは10年以上日常的に乗らず

試験内容

1回目:まったく初めての大型自動二輪の経験、クランクで片足を着いたことが「転倒」扱いのため検定中止となり完走できず。

2回目:無事完走、ただし減点超過で不合格。

3回目:前回減点分についてのアドバイスを反省し、合格点で戻ってくるものの、降車時にサイドスタンドが白線を踏んだため減点超過で不合格。ちなみに、発着点にある白線は縁石扱いで、サイドスタンドが被ると-20点だそうです。

4回目:1~3回目と異なるコースで、終盤にコース失念。試験官に誘導してもらったものの無事完走。合格!

試験以外での練習無しの「本番が練習」という形で挑みましたが、受験するごとに確実に経験値が積まれていく感触はありました。割と何とかなる、という印象ですので、興味のある方は”一発試験”への挑戦いかがでしょうか。

 

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